NHKの看板調査報道番組(?)である「クローズアップ現代」でFIREが特集されていた。実際にFIREしている身からすると色々突っ込みどころが満載の番組だったが、それなりに面白かった。
このクロ現FIRE特集の感想をつらつら記してみたい。
最初の人は只の不動産投資家
最初にFIRE代表として出てきた人を見ていきなりズッコケてしまった。
この人は元々スーパーの正社員だったようだが、40代で店長になった時にサラリーマン生活に行き詰りを感じてFIREしたとのこと。
だがよく話を聞いてみるとFIREではなくて只の「不動産投資家」だった。3000万円を借り入れて、割安な物件を仕入れて、賃貸に出すという正に絵をかいたような不動産投資家だ。要は「個人事業主」だ。
いくら何でもこれをFIREと定義するのは少々無理がある。
Twitterに同じ考えの人がいた。
節約男子と同棲女
次に出てきたのは節約男子だ。リーマンをやりながら極端な節約生活を実行して月10万円を投資に回しているそうだ。
そして何と彼女と同棲しているとのこと。
節約や資産運用はさておき、この彼女の存在が気になった。
この彼女は、彼の極端な節約にドン引きしつつも応援しているとのこと。
ある程度の資産が溜まったところで無理やり結婚させられて、マイホームと子供の教育費にFIRE資金が消える未来しか見えない。
彼にはFIREの勉強ではなくて、まずは以下の本を読むことを勧める。
無趣味な無気力お父さん
三番目に出てきたのが、FIREして無気力状態に陥っている無趣味おじさんだ。
やることが無くなってテレビばかり見ているそうだ。
心理カウンセラーのカウンセリングを受けているということで相当深刻だ。
ただFIREでやることがない時は、散歩と筋トレが定番だ。なぜイキナリカウンセリングなのだろう。情報収集能力に難があるのかもしれない。
何と転職先は保険!!
最後の方に無気力父さんがリタイア生活を切り上げて、リーマンに復帰する話が出てきた。
その復帰先が何と保険関係の様だった。よりによってヤヤコシイ人間関係とノルマの塊の保険業界に転職するとは、いったい何を考えているのだろうか。単なる世間知らずか?はたまた情弱か?
FIREは全ての労働者のためになる
番組を見ると何かとネガティブなイメージをFIREに抱くかもしれない。しかしここでは、多くの人がFIREを目指すことは全ての労働者のためになると強く言いたい。
FIREでブラック企業がなくなる
多くの人がFIREを目指しFI(経済的独立)を達成すると働く人が居なくなって経済が成り立たなくなってしまうと心配している人が居るかもしない。しかしこれは大きな誤解だ。
例えばクロ現の桑子キャスターが1億円あったとしてFIREでリタイアするだろうか?しないだろう。多くの人が仕事に遣り甲斐や達成感を感じている。
むしろFIしていれば、会社への忖度も不要だ。倫理に悖るような業務指示などはキッパリ拒否できる。職業倫理はもっと向上するだろう。
もしFIREを目指す人が増えてFI(経済的独立)を達成する人が増えれば増えるほど、ブラック労働は成り立たなくなるだろう。
何しろお金のことを心配しないでいいので、気に食わなければ直ぐに辞めてしまう。
サービス残業なんか以ての外だ。セクハラ、パワハラなんか受けようものなら即訴訟だ。
FIREでデフレ脱却
そして実際にFIREする人が増えれば増えるほど、市場に供給されるリーマン奴隷予備軍の数は減ることになる。
企業や経営者は、必要な人材を確保するために労働条件を向上させざるを得ない状況になるだろう。非正規雇用とか言っていられなくなる。そうなれば賃金も上昇して25年ぶりにデフレ脱却だ。
黒田バズーカもアベノミクスも必要なくなる。
また給料は高いがストレスだけ多く遣り甲斐のない「ブルシットジョブ」が消滅して、ボランティア中心の新しい経済体制に移行する切っ掛けになるかもしれない。
選挙ボランティアで政治改革
昨年の安倍元首相銃撃事件に関係して、某新興宗教団体が自民党に深く食い込んでいた実態が暴露された。その時の大きな手段になったのが、宗教団体による選挙スタッフの無償派遣だ。
実際に選挙に関った人の話を聞くと、ポスター張りだけで多数の選挙スタッフが必要になる。なにしろ告示と同時に数百カ所から数千カ所の掲示板にほぼ同時にポスターを張る必要がある。
加えて街頭演説の設定や講演会の準備などの仕事を少数のスタッフで行う必要がある。人手は喉から手が出るほど足りないそうだ。
もしFIREしてやることがないなら選挙ボランティアに参加してみるのもいいかもしれない。選挙スタッフの大半がFIREした無職暇人で占められるようになると、選挙にかかる金の額が劇的に減るだろう。
政治家本人も利権のしがらみの強い業界団体に頼らなくても選挙戦を展開できるかもしない。
またボランティアは選挙だけではない。地域の色々なボランティアに参加すれば、世のため人のためだ。
以上の如くFIREを目指す人が増えれば増えるほど世の中は良くなるのがわかるだろう。
FIREして奴隷から人間に戻ろう
未だに労働を義務と感じている人がいるようだが、本来人間は労働をしていなかった。農業が始まる前の狩猟採集を生業としていた時代の人間の実働時間は一日に四時間程度との説もあるぐらいだ。
これは何よりも当のNHKで以前放送されたヒューマンという番組でやっていた内容だ。
人間が一日に八時間以上も働くようになったのは、農業と定住が始まって以来のことだ。そして奴隷労働と搾取が始まった。格差や差別など人間社会の問題の多くも農業が原因だ。
農業で奴隷化する以前は、本来人間は自由に暮らしていたのだ。
FIREは1万年前に始まった農業による人間の奴隷化以来の画期的な出来事なのだ。
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