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自衛隊ヘリ墜落から分かる事・・・台湾有事への備えを



去る4月6日沖縄の宮古島近くで自衛隊のUH60ヘリが墜落する事故があった。そして乗員含め10人近くが行方不明になって居る。更に遭難者の中に陸上自衛隊の師団長がいたことからSNSを中心にメディアで大騒ぎになっている。

今回発生したこの自衛隊ヘリ墜落事故の異様な状況から考えられることの一つが、台湾有事が実際に間近に迫っていることだ。

熊本の師団長が何故宮古島に

今回のの事故の異様さの一つに、犠牲になったと思われる陸上自衛隊の師団長が熊本に本拠を置く陸自の第八師団師団長だったと言う点が挙げられる。ところが報道によると事故の起きた宮古島を含む先島諸島は、沖縄本島の那覇に本拠を置く第十五旅団の管轄とのこと。要は別の部隊の管轄地だ。熊本の第八師団は台湾有事の際には、機動部隊として先島諸島の応援に駆け付ける設定だったそうなので視察自体は特に異常なことではないそうだ。しかし、この師団長が着任したのが三月末なのだそうだ。

因みに師団長とは六千人の部下を率いる部隊のトップだ。会社で言えば大企業の社長と考えて差し支えない。今回の遭難者には師団長以外に、一佐(大佐)から三佐(少佐)までの高級幹部が複数含まれているようだ。普通の会社に例えると、従業員六千人の会社の社長が取締役もろとも遭難したようなものだ。

着任から一週間

遭難した熊本第八師団長は、3月末に着任したばかりだったそうだ。着任したばかりの師団長が、一週間も経たないうちに、幹部幕僚を引き連れて、ヘリで遠路はるばる宮古島まで出張っていたのだろうか。しかも宮古島は別の部隊の管轄地だ。

一部の専門家からも、この熊本第八師団の師団長の行動の異様さに言及するものがあるようだ。その記事によると、通常陸上自衛隊の部隊長が着任すると、まず地元の県知事や県警本部長など、災害対応で協力が必要な先への挨拶回りから始めるようだ。しかし今回は、着任一週間で宮古島まで移動している。

中国軍が演習中

更に状況を複雑にしているのが、当時正に事故の発生した宮古島周辺で中国海軍が活発に活動していたことだ。これは台湾の蔡英文総統のアメリカ訪問を受けたものと考えられている。中国海軍の複数のミサイル駆逐艦が宮古島周辺を周遊するように遊弋。更に中国南部の海南島を本拠地とする空母「山東」が、台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡を越えて太平洋に初めて進出している。

このような状況下で陸自のヘリが墜落したことから、SNSなどでは、「撃墜されたのではないのか?」と一時騒ぎになってもいた。推定される墜落地点は、宮古島から数キロしか離れていないようなので、撃墜の可能性はゼロと思われるが、それにしても物騒な状況には違いない。

台湾有事が迫っている

地図を見れば一目瞭然だが、宮古島や石垣島を含む先島諸島は、同じ沖縄といっても沖縄本島からはかなり離れている(距離的には東京と名古屋ほどの距離)。むしろ台湾の方が近い。ほぼ台湾の横にある。そして宮古島には、宮古空港に加えて下地島空港という普段はJALやANAのパイロットが訓練に使っている三千メートル級の長い滑走路を持った空港がある。

台湾有事の際には、この宮古島の空港を中国軍が強襲して占領し、戦闘機が進出すると、自衛隊だけでなく米軍もおいそれと台湾に近づけなくなる。

台湾有事の際には、複数の米原子力空母機動部隊に加えて、グアムと沖縄の嘉手納から発進した米空軍の爆撃機が中国軍を攻撃することが想定される。その際に、もし下地島や宮古島空港を中国軍が占領できれば、台湾の東側、太平洋から来援するアメリカの原子力空母機動部隊に対抗することも可能になる。逆に言えば中国軍が宮古島を占領できれば、米軍の空母と言えども台湾においそれと近づけなくなる可能性がある。
以前は先島諸島には、米軍どころか自衛隊も全く駐屯していなかった。しかし近年の緊張の高まりを受けて、つい先日に宮古島、石垣島、与那国島などに、ミサイルを装備した自衛隊の部隊が配備されたばかりだ。
そして今回の事故が発生した。

墜落地点は下地島空港のすぐ近く

今回ヘリが墜落したと思われる地点は、下地島空港のすぐ近くだ。そして台湾有事の際には、この下地島と隣の伊良部島、宮古島が台湾に対する出撃拠点になることは、地図を見れば小学生でも理解できる。また今回墜落したヘリについても、沖縄の部隊に所属するヘリではなく、熊本の第八師団の中の第八飛行隊の所属だそうだ。つまり熊本から実際にヘリに搭乗して、島伝いに南下して宮古島まで来た可能性が高い。このことから、第八師団の師団長の行動は只の視察ではなく、実際に有事の際に熊本から部隊を急派展開する際の下見が目的だったものと考えられる。

台湾有事が明日起きてもおかしくない

遭難した第八師団の師団長は、台湾有事の際の下見を着任から一週間も経たない間に実施してる。このことから、現在の状況が台湾有事に備えて一刻を争う事態になっていることが伺える。

要は「台湾有事が明日起きてもおかしくない」状況にあるということだ。

そうとでも考えなければ、着任して一週間も経たないうちに熊本から島伝いにヘリでわざわざ視察を行う必要はないだろう。あとからゆっくりやればいい。

実は、もしかしたら「実際の部隊展開一歩手前まで事態が窮迫していた」のかもしれない。

台湾有事のシミュレーションを

今回の宮古島での陸自ヘリ墜落事故から分かることは、台湾有事が実際に身近に迫っているということだ。そして新型コロナパンデミックと同じように、もし台湾有事が起きれば国民全員が影響を受けることは避けられない。

もしもに備えて各自で有事の際のシミュレーションをして、事前準備を始めた方がいいだろう。しかも時間はかなり限られているようだ。

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