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3月, 2023の投稿を表示しています

シリコンバレーバンク(SVB)やクレディスイスの件を物知り顔で話すためのマ ニュアル(3)…ズバリ日本の地銀はヤバいのか?

去る3月11日に米カリフォルニア州にあるSVB(シリコンバレーバンク)という取って付けたような名前の銀行が突然経営危機に陥った(同銀行はその後チャプター11を申請し破綻)。 このカリフォルニア州の一地銀の危機は、あっという間に拡大、ニューヨークにある同様な地銀がもう一つ破綻。更に翌週には大西洋を渡ってスイスの大手銀行であるクレディスイスのライバルUBS銀行による買収劇にまで拡大した。 この突然起きた世界的金融危機を受けて、同じような経営をしている日本の銀行、特に”地方銀行”に対して危機説が流布し始めている。 今回は、 日本の銀行は大丈夫なのか? という当然の疑問や懸念に緩く答えてみたい。 ※知ったかぶりマニュアル(1)は、以下を参照 SVB(シリコンバレーバンク)とかクレディスイスとかドイツ銀行とかの金融危機を知ったかぶりで話すためのマニュアル | 団地君のゆるゆるセミリタイアライフ (poorblackgoat.com) SVB(シリコンバレーバンク)とかクレディスイスとかドイツ銀行とかの金融危機を知ったかぶりで話すためのマニュアル 去る3月11日の週末に、突然アメリカカリフォルニアのシリコンバレーバンク(SVB)という漫画のような名前の銀行が突然破綻した。この銀行破綻を切っ掛けに、突然世界的な金融危機が始まった。あれよあれよと言う間に、アメリカのNYでシグネチャーバン... poorblackgoat.com 2023.03.26 利上げで破綻 SVB銀行が破綻の直接の要因となったのは、 保有していた債券価格の下落だ。 そして、この債券価格の下落を引き起こした原因となったのは、”FRBによる急激な利上げ”だ。 債券=売買可能な借用証書 債券と言われて今一つピンとこない人のために簡単に説明すると、 売買可能な借金の借用証書 のようなものだ。債券を持っていると、お金を借りている会社から定期的に利子を受け取れる(普通は半年ごと)。また満期になるとお金が戻ってくる。 この債券の代表格は国が発行した国債だ。国はお金が足りなくなると国民(または外国)から借金して当座の不足を賄う。また新幹線や高速道路(あとは戦争)など一年の予算では賄いきれない多額のお金が必要な場合にも国債が発行される(国民から借金する)。一般人が住宅ローンを借りるような感じだ。 この借用証書は、世界中の投資...

SVBやクレディスイスの件を物知り顔で話すためのマニュアル(2)…SNSで話題 のAT1債(Coco債)って何?

2023年3月11日にアメリカ・カリフォルニアのSVB(シリコンバレーバンク)と言う取って付けたような名前の銀行が突然経営危機に陥った。事態はあれよあれよと言う間に悪化、翌週には大西洋を渡って世界的案大銀行で天下のスイス銀行の一角であるクレディスイスが実質的に破綻してしまった。その後も事態は終息せず、今度はヨーロッパの雄であるドイツ銀行までが株価急落に見舞わている。 そんな中、Twitterを中心とするSNS上で AT1債(Coco債) なる聞きなれない債券の価値がゼロになったと世界的な大騒ぎが発生している。 SNS上には、やたらと略語を使ってマウントを採る金融関係者と、意味もなく危機感を煽るインチキ投資家インフルエンサーのtweetが溢れているが、正直どのtweetを読んでも内容が今一つ理解できない人が多いのではないだろうか? また会社の上司などにAT1債について質問されて困っているサラリーマン諸氏も多いかも知れない。 ということで、今回は クレディスイスの買収劇で話題の名付けてAT1債券(またの名をCoco債)についてザックリした解説 を試みてみたい。 金融機関に巨額の公的資金投入を余儀なくされた2008年リーマン危機時の反省から生まれたAT1債(永久劣後債)。クレディ・スイス救済を機に価格が急落し、見過ごされてきたリスクが突如現実に。 https://t.co/jjh1Tqni2i pic.twitter.com/sdxQaaTANK — 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) March 27, 2023 そもそもはBIS規制(自己資本規制) このAT1という謎の用語が登場するのは、 銀行の自己資本規制(BIS規制、バーゼル規制) においてだ。 ここまでは日経新聞を読んでいるリーマン諸氏なら目にしたことだあるだろう。 だが、この自己資本から先が、いまいち意味不明の人も多いはずだ。 銀行業の基本 そもそも銀行は、一般ピープルから大量の預金を集めて、企業や個人に貸出すのがビジネスだ。そして融資で受取る金利から預金に支払う金利を差し引いたものが銀行の利益になる。 と、ここまでは小学生でも知っていることだ。 一方で、銀行は一般人から預金を集める以外に、株式を発行してお金を集めてもいる。 株式で集めたお金に関しては、銀行は株主に返還する必要...

SVB(シリコンバレーバンク)とかクレディスイスとかドイツ銀行とかの金融危 機を知ったかぶりで話すためのマニュアル

去る3月11日の週末に、突然アメリカカリフォルニアのシリコンバレーバンク(SVB)という漫画のような名前の銀行が突然破綻した。この銀行破綻を切っ掛けに、突然世界的な金融危機が始まった。あれよあれよと言う間に、アメリカのNYでシグネチャーバンクという地銀が倒産。そして火の粉は欧州に飛び火して、僅か一週間足らずでグローバルな大手銀行の一角であるクレディ―スイス銀行が、スイス政府の仲介と支援の下に、同じスイスのライバルでもあるUBS銀行に買収されることになった。 この件を巡ってはTwitterなどのSNSで様々な情報が飛び交っているが、普通の人にとっては、一体何が起きているのか意味不明だろう。 と言うことで今回は、金融危機を知ったかぶりで語るためのマニュアルと題して、簡単な解説を書いてみた。 取り付け騒ぎ 今回最初に倒産したカリフォルニアのSVB銀行だが、 所謂”取付騒ぎ”が発生 したようだ。意外に思うかもしれないが、銀行と言うのは、 預金者が一斉に預金を引き出そうとすると、敢え無く倒産してしまう 。 理由は中学生でも分かる簡単な事で”預金はすぐ解約できる”が、”融資はすぐには返済されない”からだ。銀行業と言う産業は、 ”預金者が一斉に預金を引き出すことはあり得ない”という儚い前提に立っている のだ。非常時には意外に脆い。 史上初のSNS金融危機 ”取付騒ぎ”の切っ掛けになったのは、直前になされたSVB銀行による約18億ドル(約2400億円)の損失の発表だ。ただ、この銀行は預金を含む総資産が28兆円程ある。仮に10%の自己資本としても2兆円以上あることになり、 本来ならこの程度の損失は吸収可能なはず だった。 この損失をカバーするために、SVB銀行は株式を発行するなどして、22億500万ドル(3000億円)の増資をしようとした。もしこの 増資が成功していれば、特に問題はなかった はずだ。 しかしTwitterなどのSNSで、この損失のニュースが広がると、 預金の引き出しが一気に発生 し、 一日で5.5兆円という、預金総額20%近い金額が引出された。 これだけ大量の預金が引出されると、幾ら大手銀行でもお手上げだ。手元の現金の大半は貸し出されていて、 手元には数%の現金しかない のが普通だからだ。売れるものは売って、借りられるものは全て借りたとしても万事休すだったろう。 ちな...

出生数80万人割れの衝撃・・・少子化対策は無駄である

先頃2022年度における日本の出生数が発表された。結果は既に報道されていた通り初の80万人割れとなった。この結果を受けてか知らないが、最近やたらと”少子化対策”が話題になっている。岸田総理も先頃、”異次元の少子化対策”の6月までの取りまとめを表明したばかりだ。 しかし敢えてここでは”少子化対策”は無意味かつ無駄であると言いたい。 出生数、初の80万人割れ確実に 2022年の速報値 https://t.co/VfPOZu1Z3K 厚生労働省が28日に公表した22年の人口動態統計(速報)で、外国人を含む出生数は79万9728人だった。 40年前の1982年の出生数(国内で生まれた日本人の子ども)は、151・5万人で、40年間でほぼ半減することになる。 — 朝日新聞デジタル (@asahicom) February 28, 2023 既に時遅し 少子化対策の議論を聞いていて強烈な違和感をいつも感じる。それは少子化対策をすれば、何か効果があることを前提にしていることだ。 しかし多くの識者が表明している通り、”既に時遅し”なのだ。 日本では、子供を産むことの出来る若い女性の数が既にピークアウトしている。そして、これからも減り続ける。これはちょっと計算してみれば簡単に分かる。 20年前の2000年の成人数は164万人だった。 2022年の成人数は、120万人 に減少している。その差は約40万人だ。そして2022年の出生数80万人割れだ(2042年の成人)。20年で丁度40万人づつ減少している。 一方で子供を産むことの出来る年齢は、高校卒業後の18歳から38歳までぐらいだ。アラフォーで妊活に取り組んでいる人には気の毒だが、女性は38歳を過ぎると妊娠可能性が急激に下がるそうだ。そうなると、妊娠出産結婚のプロセスを安全確実に行える期間は、20年程度しかない。意外に短い。 そして女性は人口の半分しかいない。そう考えると、今後20年間の男女合わせた若い人口は年間平均で100万人程度と推定するのは妥当だろう。女性の数は半分の50万人しかいない。 この50万人が全員2人の子供を産んだとして、年間の出生数は100万人程度にしかならない。20年間だと2000万人だ。 一方で日本では、今後20年間で平均して毎年150万人程度の人が亡くなる。20年間で3000万人だ。 差し引きで年間で50...