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徒然なるままにFIRE(1)・・・FIREとセミリタイアが全ての悩みから人類を開放 するという大風呂敷の話

FIREして数年が経過した。と言っても自分がリタイアしたのは40代後半なので、EARLYを意味する最後の”E”は余計かもしれない。

2020年から始まったコロナ禍で世の中(の一部)ではFIREが話題になった。関連書籍もいっぱい発行された。

そのブームも最近は「FIRE卒業」がSNSでトピックになるなど一巡したようだ。

FIREブームが一巡したこのタイミングで、改めてFIRE(又はセミリタイア)の効能を紹介したい。

全ての悩みは余計な人間関係

FIRE・セミリタイア界隈にファンの多く、私も愛読しているベストセラー作家の橘玲氏によると、人間の悩みのほとんど全ては「無駄な人間関係」に関するものだそうだ。

人間は社会的な動物であるため集団内で複雑な駆け引きを常にしている。社会の中で生きるためには社会への順応が必要だ。ただ同時に集団内で優劣を常に争っている。学歴や容姿による区別(差別)に加えて、最近目立つSNSでの罵詈雑言やマウントの取り合い、過剰な承認欲求なども、この複雑な駆け引きの一部だ。

FIREは、この駆け引きから一旦降りることだ。面倒な人間関係から距離を置き、遠くから眺めるようになると、複雑な社会(学校、会社など)における殆どすべての活動が滑稽に思えてくる。

長い間人間は厳しい自然環境の中で生き残るために、集団に所属して依存せざるを得なかった。しかし科学技術が進歩した現代では、集団から距離を置くことが可能になった。

インターネットで自由を回復する

近代化以前は「弱い個人」が社会から距離を置くことは、即「死」を意味した。人間は自分が生まれ育った土地や社会から離れて生活することが事実上不可能だった。しかし科学技術が進歩し、特にインターネットという強力な武器が登場したことで既存の社会(学校、会社、家族…)から離れることが可能になった。

例えば資産運用がそうだ。FIRE界隈では、資産運用方法として「インデックス投資」が常識となって居る。このインデックス投資が可能になったのは、僅かこの20年程のことだ。それまで外国株や債券に分散投資をするのは、スイスのプライベートバンクに口座を開けるようなごく一部の「超富裕層」に限られていた。それが今では、スマホ一台で誰でも可能になって居る。10年ほど前までは一部のヘッジファンドしか利用できなかったAIを利用した自動運用も月1万円の積立から利用可能になって居る。

コロナ禍で益々FIREが便利に

新型コロナウィルスの流行が始まってから早3年が経とうとしている。色々面倒だったこのコロナ禍の中で、怪我の功名ともいえることの一つが「ネットがますます便利になった」ことだろう。色々な宅配サービスが充実して、「置き配」も普通になった。今や誰とも顔を会わすことなしに日常生活を送ることが可能だ。

大切な人との繋がりはネットで維持

自分にとって大切な人間関係に関しては、インターネットを使えば「緩く」維持できる。これが本来のSNSの使い方だと思う。見ず知らずの人を誹謗中傷するためのツールではない。今やネットによって世界中の気の合う人と常時繋がりを維持することが出来る。たまたま隣近所に住んでいた人や、たまたま学校の同じクラスだった人や、同じ会社で働いている人に、無理やり合わせる必要はない。

バーチャルな世捨て人になる

FIREやセミリタイアというと何やらアメリカかぶれの舶来のライフスタイとと勘違いしている人が多い。しかし欧米でFIREが流行しだす前から日本では「セミリタイア」として一部の人間の間で話題になっていた。

日本では古来から、徒然草の兼好法師や方丈記の鴨長明などに代表されるように、俗世を捨てて孤独り山の庵を結ぶライフスタイルが、知識人の生き方として存在してきていた。

昔なら余計な人間関係を断ち切るには人里離れた山奥にでも隠棲する必要があっただろう。だが今の世の中なら、そこそこの都会に住みながら、インターネットを利用して「バーチャル世捨て人」になることが可能だ。必要な物やサービスはネットで調達しつつ生活できる。余計な人との接触が無い分、最近話題の某カルト宗教の様な厄介な事態に巻き込まれることもないだろう。

まとめ:一番怖いのは人間

世の中で一番怖いのは、なんだろう。それは地震でも台風でもない、「人間」だ。セミリタイア・FIREは、その一番厄介な人間関係を自分の都合のいい様に最適化できる理想の方法だ。

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