コロナ禍でFIREという言葉が世間一般にも知られることになった。
世界的なパンデミックという異常現象の中で、多くの人が初めて自分たちが、如何に異常な日常生活を送っているかに気付き始めたようだ。
毎日、家畜列車の様な満員電車にギューギュー詰めにされて、深夜まで働いていることに違和感を抱き始める人が増えたのかもしれない。
またリモートワークを始めてみて、出社しなくても仕事が廻ることを実感した(人によってはショックを受けた)人も多いだろう。毎日の仕事の大半が、実は「どうでもいいこと」だと気付いて、恐怖を感じた人も多いだろう。
そうは言ってもコロナ禍も落ち着いてくると、また元の生活に戻る人も多いようだ。SNSにも一旦FIREにトライしてみたものの、「FIRE卒業」という言葉が一時トピックになったりもしていた。
ということで、コロナ禍での俄かFIREブームも一巡したタイミングで、改めてセミリタイア・FIREの効能について紹介してみたい。
お金があると物欲が無くなる
セミリタイア・FIREして一番の効能は「物欲がなくなる」ことだ。
FIREするということは、一応手元にはある程度のお金はあるので、買おうと思えば買えるのだが、タカが洋服や靴や鞄に何十万円も払うことが馬鹿馬鹿しくなる。
洋服を買わなくなる
私もFIREすると家で過ごすことが多くなった。そうなると普段は、夏はTシャツ短パン、秋冬は10年以上着古したスウェットか何かだ。外出する時は、一応みっともなくない様に気を付けてはいるが、外出自体が偶になので、着飾ることもない。
こんな私でも、現役時代は、毎年のようにシーズン毎に新しい服を買っていた。それが今では、年に数回穴の開いた靴下の替わりを買うか、古くなったTシャツの替わりを数枚買うぐらいだ。普通に生きていく上では、ほんの少しの洋服で足りることを実感している。あとは全てマウンティングのための道具だったことに気付いた。
一番分かり易い例が「ブランド物」だ。未だに多くの人が、奇妙な形をしたマークの付いた鞄一つに数十万円を支払うことに喜びを感じている。これも集団内で有利なポジションを得るためのマウンティングの一つだろう。高級腕時計やスーパーカー、タワーマンションなども、この争いの一つの側面と考えると分かり易い。
車は不要
あれほど欲しかった車は当然不要だ。普段の買い物などには自転車で事足りる。近所で手に入らないものは、Amazonで注文すれば翌日には家に配達してくれる。しかも置き配にすれば、家の前に置いておいてくれる。
わざわざ混雑する都心の店や、遠くのアウトレットまで買い物遠征する必要はない。そうなると、車に毎年のように何十万円もの保険や税金、ガソリン代を支払っていたのが馬鹿らしくなる。
家はバス便の団地でOK
住居に関しても、今どきの普通の家なら、冷暖房完備で給湯器も標準装備で何時でもお湯が出る。そもそも通勤が不要になるので、駅近に住む必要もなくなる。
実際に私が住んでいるのは、駅からバスで15分の築40年の団地だ。住んでみた実感は、鉄筋コンクリートで出来ているので古くても特に問題はない。最近の団地は、古くても中がリフォームされているので意外に綺麗だ。
高いお金を出してローンを抱えてまでも都心に住む必要はなくなった。
流行に興味が無くなる
流行にも興味がほとんどなくなった。歳のせいかもしれないが、最近話題の芸能人の名前を聞いても誰が誰だがさっぱり分からない。FIREするとネットを使うことが多くなる。当然芸能ニュースも画面に表示されるが、殆ど気にならない。以前だったら「どこの誰それが結婚したとか、不倫したとか、、、」のニュースも一応は気になって居たが、最近は気づきもしなくなった。
流行の商品やトレンドにも興味が全くなくなった。
世の中を俯瞰できるようになる
流行に興味が無くなると世の中が広く俯瞰できるようになる(気がする)。流行のグルメの話を聞いても、その後ろに控えているビジネスの思惑が透けて見えるようになる。消費者に金を使わせるために、手を変え品を変え流行を作り出そうとして必死になっている様が、ありありと伺えて興ざめしてしまう。
ファッションのトレンドが分かりやすいが、未だに「今年の冬のトレンドは○○のコート」とか言っているようだ。よく考えたら「何故毎年のようにコートの流行が変わるのか意味不明」だ。
アパレル業者が必至で考えているだけで、毎年、新しい洋服を買わせようと必死なだけだろう。実は何の根拠もないのは、考えなくても分かる。ちなみに私が着ているのは、「20年前に買ったコート」だ。
よく眠れる
私も現役で働いていた時は「恒常的睡眠不足」だった。6時間眠れることは稀で、常に仕事上の緊張状態を抱えて生活していた。また週末に寝溜めする習慣がつくと、逆に日曜の夜には眠れなくなるという状態だった。そして月曜の朝には睡眠不足のまま会社に出社することに。まさに悪循環だ。
それがFIREすると何時でも好きなだけ眠れるようになる。寝付きが以前と比べると異常によくなり、あっと言う間に寝落ちしてしまう。
また朝も十分睡眠がとれているのでスッキリ起きることが出来る。
健康になる
サラリーマンの殆どが何らかの健康上の問題を抱えているだろう。とくに中高年以上となると、誰もが何かしら成人病があるのが普通だ。腰や関節などに異常がある人も多いだろう。
FIREで一番変わったことの一つは、健康になったことだ。私も現役時代は、成人病予備軍だった。それがFIREした後は、ストレスがなくなったことや、食事に気を付けるようになったこと、定期的に運動するようになったおかげか、何時も異常値だった健康診断の結果が、嘘の様に正常値になった。
まとめ:必要な物は意外に少ない
FIRE・セミリタイアして分かったことは、「(快適に)生きるのに必要なものは意外に少ない」ということだ。私は特にミニマリストと言うわけではないのだが、欲しかったものの大半が実は不要なことに気付いた。
結局、物欲と言うのはストレス発散の手段に過ぎなかったのだと気付いた。ストレスがなくなれば、物欲も無くなる。結果的にミニマリストになってしまった。

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