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FIREのためのExcel講座(1)IRR関数で年金の利回りを計算する

2020年に始まったコロナ禍でFIRE(経済的独立・早期退職)が世間の注目を集め居てる。最近は近所の本屋に行くとFIREコーナーがあるほどだ。

だが、多くの人がFIREにチャレンジしたり憧れを持っていても、実現できる人は極わずかだ。

その差は、どこにあると考えた時、思いついたのが表計算ソフトのエクセル(Excel)を使いこなせるかだ。

FIREを実現するためには「希望的観測」を排除して、お金を数値化する必要がある。要は「見える化」だ。その上で、現実可能なシミュ―レーションをし、計画を立て実行するのだ。

そこで「FIREのためのExcel講座」と銘打って、FIREを達成るための基本的なExcel術を紹介したい。

Excelはタダで利用可能

以前は3万円近くしたExcelなどの表計算ソフトも、今はマイクロソフトのアカウントを登録すればタダで誰でも利用可能だ。必要なのはPCとインターネット環境のみ。PCもExcelを使うだけなら2万ぐらいからある中古で十分だ(スマホでもなんとか利用可能)。早速使ってみよう。

そもそも関数って

Excelの数多の機能のなかでキーになるのが「関数」の利用だ。Excelを日常的に利用している人でも、関数の利用を習得している人は意外に少ない。

ExcelをFIRE達成に利用する上で肝になるのが「関数」の使い方を習得することだ。

合計を計算するSUM()関数

食わず嫌いにならずに、まず基本の「キ」である”SUM()”関数を使ってみよう。このSUM()関数は、セルに入力された数値の合計を自動で計算してくれる。これだけだと物足りないと思うかも知れないが、関数の肝は、元の数値を入れ替えると計算をし直してくれる点だ。

ねんk

IRR()関数を使うと年金の利回りが簡単に計算できる

次にFIREに役立ちそうな関数を紹介してみたい。基本になるのはIRR()関数だ。これをまず使ってみよう。IRR()関数では、投資額と受取額から利回り(内部収益率)を計算できる。使い方は簡単だ。Excelのセルに年ごとにの(または期間毎)のキャッシュフローを連続して入力するだけだ。キャッシュフローと言うと何やら難しそうに聞こえるかもしれないが、支払いは「マイナス」で、受取は「プラス」で数字を入力すればいいだけだ。

国民年金は意外に有利な資産運用

前提条件

毎月支払額(年間、円)19万9,080円月:1万6,590円
年金受取額(年間、円)77万7,792円月:6万5,816円
積立期間(年)40年20歳から60歳まで積み立てた場合
受給期間(年)17年65歳から男性の平均寿命の81歳まで受給した場合
利回り(内部収益率%)1.4892%*情報によっては1.5%としているものもあるが、年金が2022年度から減額されたため、若干利回りは低下

20歳からの年金掛金支払額を”マイナス”で入力する

65歳〜81歳までの年金受取額を入力する

結果としては、20歳から60歳まで年金を40年間支払い続けると、あくまでも現状ベースだが、1.4892%の内部収益率(要は利回り)があることが分かった。低いか高いかの判断は人それぞれだろうが、一つ注意点がある。年金の給付は、基本的にインフレ連動になっている。つまり、この1.4892%というのは、インフレ調整後の利回りだということだ。日本の公的年金制度では、現在マクロ経済スライド(インフレ率-0.9%)が行われていないので、完全にインフレに連動するわけではないが、給付額の変動が株式などの他の資産と比べて極端に低い(実質ゼロ)なことを考えると、このリターンは、実はかなり優秀だ。

まとめ:貧乏人は国民年金を未納するな

今回は、Excelの便利な機能として、投資の内部収益率を計算するIRR()関数を紹介してみた。そしてIRR()関数を利用して、国民年金の利回りを計算してみた。結果としては、インフレ調整後で1.4892%と金融資産としては、かなり優秀な結果を叩き出した。

巷では、このまま少子高齢化が進むと公的年金が破綻して、年金を受取れないはずだから「年金未納」を選択する人も多い。そして、その替わりにリスクの高い株式投資や、中には暗号資産などに投資をする人もいるようだ。しかし、今回の計算結果を見る限り、逆に貧乏人こそ国民年金を未納にすべきでないという結論になるだろう。

次回は厚生年金

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