2022年3月に始まったFRBの利上げで株価が下落基調をたどっている。9月のFOMCでも0.75%の利上げが行われ、SP500株価指数が年初来20%超の下落となり市場は、弱気相場入りしている。この状況を受けて特にコロナ後に投資を始めた初心者はパニック状態に陥っているかもしれない。そこで今回は、株価が暴落している時にこそ読みたい「投資初心者向けの資産運用本」を紹介してみたい。
第一位・・・「金持ち父さん」より、こちらがお勧め
まず最初にお勧めしたいのがベストセラー作家の橘玲氏の本だ。株式投資だけでなく不動産投資などのあらゆる投資に関する基本的な事柄が簡潔にまとめられている。また投資に興味がない人でも、実は住宅ローンでマイホームを購入することや、生命保険に加入することが実は投資だということが良く分かるだろう。大袈裟に言えば、本書から資本主義社会で生きていくうえで必須のマネーリテラシーを得られる。もしあなたがこの本の内容を理解できないようなら、資産運用は止めた方がいい。

第二位・・・ポートフォリオ理論を理解したいなら、この一冊
次に紹介したいのは、一部の投資家の間でカルト的な人気がある「資産運用のカラクリ」シリーズだ。著者の安間伸氏は三菱信託で長らく金利関連のファンドマネージャーをしていた人で、最新のデリバティブ商品などの理論・実務に通じている人物だ。
私が数多読んだ資産運用本、投資本の中で、資産運用の肝となる現代投資理論(モダン・ポートフォリオ理論)を最も簡潔に分かり易く説明しているのが、このシリーズだ。この本はシリーズもので全部で四冊あるが、一冊しか読まないのであればアベノミクスが始まった直後に刊行された以下の本をお勧めする。可能ならシリーズ四冊の読破をお勧めしたい。


第三位・・・バイブル、読んでなければモグリ
株式投資をしている人なら絶対読んでいると思うが、一応「ランダムウォーカー」も挙げておっく。株式投資、資産運用のバイブルだ。もし、あなたがこの本を読まずに資産運用をしているのなら、それは「命綱なしでバンジージャンプをするようなもの」だ。相場が下落している時こそ、もう一度読み返そう。

第四位・・・バイブルその2
この本も特に説明は必要ないだろう。ランダムウォーカーと並んで「投資のバイブル」だ。もしあなたが、この本を読まずに株式投資をしているのなら、まさに「自殺行為」だ。

第四位・・・暴落を疑似体験
足元でインフレとFRBの利上げが続いていることから、株式市場が暴落する可能性が高い。個人的に私が株価の下落に特に慌てていないのは、「この程度の暴落は過去に何度も起きている」からだ。もちろん全ての暴落を体験したわけではないが、暴落を扱った本を読めば疑似体験可能だ。暴落相場を扱った本を読めば一目瞭然だが、どの暴落でも「驚くほど同じようなことが起きている」。暴落を読書で疑似体験しておけば、次に何が起きるか凡そ予想できるようになる。投資を続ける心のよりどころになる。暴落時には特にお勧めだ。
1907年のもう一つの金融恐慌

この本は百年以上前の1907年にNYのウォール街で起きた金融恐慌を扱ったものだ。この時には、まだアメリカには中央銀行のFRBが存在していなかった。代わって中央銀行の役割を果たしたのが、かのJPモルガン銀行だ。特に注目の場面は、JPモルガンが他の大手銀行の経営者を会議室に換金して救済策を纏める場面だ。全く同じシーンが1998年のロシア危機と2008年のリーマンショックで繰り返された。次の危機ではどうなるのだろうか。興味津々だ。
100年前の大恐慌を疑似体験
90年近く前に起きた歴史上名高い「世界大恐慌」前後を描いたのが本書だ。著者は言わずと知れた「ガルブレイス大先生」。驚くことに日本の1980年代のバブルとそっくりだ。当時この本を読んでいた人は日本のバブル経済とその崩壊に気付いていた。
因みに今のコロナ・バブル相場は、大暴落のあった1920年代と比べると、まだ弱いと思っている。


日本人投資家必読・・・高橋亀吉先生の名著(なぜkindleがないんだ!)
日本で過去におきた金融恐慌の歴史と言えば、この本しかないだろう。言わずと知れた高橋亀吉先生の名著だ。1997年のバブル崩壊後に起きた日本の不良債権問題を巡る金融パニックと、この昭和初期に起きた金融恐慌は、その経過が驚くほど類似している。個人的にもこの著書を事前に読んでいたので1997年の不良債権パニックを生き抜くことが出来たと言えなくもない。とにかく必読!名著。

今回このブログを書いていて驚いたのが、Kindle版がないこと。いったい日本はどうなっているんだ?
24年前を疑似体験・・・LTCMも勉強しておこう(何故kindleがない?)
足元では24年ぶりの円安と騒がしいが、24年前の円安は巨大ヘッジファンドLTCMの崩壊で終焉を迎えた。ノーベル経済学賞受賞者を二人も抱えていたこの巨大ヘッジファンドが破綻すると、30分で10円円高になり、円安相場は終焉を迎えた。今度はどうなるだろう。


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