山口県阿武町で発生したコロナ給付金4630万円誤送金事件に関して、5月18日に振込を受けた男性が電気計算機使用詐欺罪で逮捕された。この事件では、逮捕された容疑者が、誤入金された資金をネットカジノで全て使ったことが大きな話題となっている。だが報道されている入出金明細を見ると大きな疑問が沸いてきた。それは阿武町からの入金の「摘要欄」だ。
誤入金の摘要欄が異なる
以下の日本テレビnews zeroの報道内容が分かり易い。正しいコロナ給付金は「アブチヨウリンジトク…」と摘要欄にある。一方で誤入金の4630万円の摘要欄には「アブチヨウカイケイカン…」とある。これは「阿武町会計官」または「阿武町会計監」の略語だろう。
これまで阿武町は、今回の4630万円の誤送金に関して「金額の記載ミス」と説明している。しかし、この「摘要欄」の違いを見ると、阿武町ではコロナ給付金を振り込むに当たって、特別な「摘要」または「仕分け」をしていることが分かる。ところが誤送金に関しては、摘要欄に「アブチヨウカイケイカン(阿武町会計官)」と別の記載になっている。これは銀行向けの振込伝票を作成する際に、「新型コロナ特別給付金」とは「別名」で振込伝票を作成していることを示唆している。
町役場の決済は?
また普通の会社では、出金をする際には必ず「決済」が必要なはずだ。特に一定以上の大口の送金に対しては、普通の会社では、「部長決済」など決裁権限者の決済がないと送金できないはずだ。稟議書を作成して、稟議書の決済後に銀行向けの振込伝票を作成し「押印」しているはずだ。このプロセスに関する説明が町から全くない。
町役場の会計伝票は
また当然入金をするに当たって、役所内の「会計システムへの入力」が必要になるはずだ。その際には、役場の会計システムへの「伝票」が作成されているはずだ。そして銀行への振込伝票を作成して「押印」する際には、「銀行向けの振込伝票」と「役所の稟議書」と「会計システムの仕分け伝票」を照合して、最終的に銀行向けの振込伝票に押印しているはずだ。そのプロセスの説明が町からは全くない。
町役場は、何かを隠している?
山口県阿武町のコロナ給付金誤送金事件に関して、町役場の説明に関する疑問点を紹介してみた。事件では、逮捕された容疑者が資金をネットカジノで浪費したと証言している事ばかりに注目が集まっている。しかし情報が増えるに従って、単なる金額の記載ミスという阿武町の説明には数々の矛盾があることが分かって来た。今回の事件では、(一応)真面目に労働していた24歳の若者の人生が大きく狂うことになった。その切っ掛けを作ったのは「阿武町」の方だ。阿武町は改めて誤送金の経緯を詳しく説明する必要がないだろうか?
コメント