早いもので2カ月を超えたロシアのウクライナ侵攻。そんな中で、プーチン大統領をはじめとするロシア政府関係者から核兵器の使用を仄めかす発言が相次いでいる。今回は仮に日本が核攻撃された場合のサバイバル対策として核シェルターについて考えてみた。参考にしたのは以下の防災士の方のYoutube。
核シェルターは2種ある
核シェルターの目的
核戦争の対策を考える時に闇雲に恐れていては何も対策は出来ない。核シェルターに関しても目的を絞る必要がある。一つめは、核爆発そのものの被害を避けるための本格的な地下シェルター、そしてもう一つは死の灰を避けるための簡易的なものだ。そしてどちらの場合でも、核攻撃が終了してから地上の放射能レベルが人間に直接影響のない程度まで低下する2週間程度の間、シェルターに籠城する必要がある。
核爆発に耐えられるシェルター
皆が思い浮かべる核シェルターは、このタイプだろう。地下深くに設置されて近くで核爆発が起きても耐えられるようなものだ。壁は分厚いコンクリートで、放射線を遮蔽するために壁の中に分厚い鉛の板を入れたものもある。また核爆発による爆風を避けるためにドアは重い対爆ドアだ。中には放射能を遮断するように高機能の空気清浄機が装備されている。また長期間の籠城に耐えられるように大量の食糧や水の備蓄が必要になる。今回のウクライナ戦争では、キーウの住民が地下鉄の駅に避難している映像が流れた。あの地下鉄駅は、東西冷戦時代に作られたもので地下100mに作られており、核戦争でも耐えられる造りになっている。
もし、このタイプのシェルターを個人で導入しようとすると最低数億円が必要だ。米国などでは、廃止された核ミサイルサイロを改造した核シェルターが数億円で販売されたりもしている。日本でも本格的な地下式の核シェルターだと設置費用だけで数億円必要だ。しかも設置するにはある程度の広さの土地も必要になる。日本で個人で導入しようとすると無理があるだろう。
死の灰を避けるためのシェルター
もう一つのタイプの核シェルターは、主に死の灰を避けることも目的とするものだ。核爆発の地点よりある程度(50キロ程度?)以上離れていれば、核攻撃の直接の被害は免れられる。その場合、問題になるのは風に乗って飛んでくる放射性降下物、所謂「死の灰」だ。この死の灰を避けるためだけなら大型の地下シェルターは必要ない。外気を遮断する高気密の空間と、死の灰から発生する放射線を遮断できる防護壁、そして汚染された空気を洗浄する空気清浄機があれば事足りる。必ずしも地下に設置する必要はない。この程度のシェルターなら高機能の空気清浄機の設置費用が数百万円、家を高気密にするためのリフォーム費用と合わせて1千万円程度から可能かもしれない。本格的な地下シェルターの10分の一以下のコストで設置可能だ。
アメリカの中西部などでは、主にハリケーンの時の避難場所として、自宅に金属製のパイプで出来た「ストームシェルター」と呼ばれる簡易型のシェルターを設置する家も多いそうだ。このような簡易型のシェルターでも、外気を入れない様に入り口を密閉して、空気清浄機を設置すれば立派なシェルターになり得る。
以下のYoutube動画は、金属製のパイプを使ってDIYで地下シェルターを作る様子だ。
この種の簡易型シェルターでも死の灰の放射能が弱まるまでの2週間程度の籠城が必要になる。
必要な設備
本格的なシェルターにしろ、簡易型のシェルターにしろ必要とされる共通の設備や装備が必要になる。
- 高機能の空気清浄機・・・汚染された外気から放射能を含んだ塵を取り除く空気清浄機
- 2週間程度の籠城に必要な水と食料
- トイレ・・災害用の化学処理式のトイレが現実的
- バッテリー・・・シェルター内は真っ暗、ライトと最低でも2週間分のバッテリー
- ガイガーカウンター・・・2週間後に外に出る時に必要
- マスクや防護服・・・2週間後に外に出る時に必要
- ラジオ、無線機・・・外部の情報を手に入れるため
- 暇つぶし用具・・・電気を使わないもの、スマホは当然通じなくなる可能性大
- (番外)発電機・・・あればいいが、換気の必要があり簡易型シェルターでは無理か
もし本気で核戦争に備えるなら
「東京から疎開」+「簡易型シェルター」
日本で個人が核爆発にも耐えうる本格的なシェルターを作るのは現実的には無理だろう。もし本気で準備するなら、核攻撃が予想される在日米軍基地や東京などの大都市から事前に引越(疎開)して、死の灰を避けるための簡易型シェルターを設置するのが現実的だろう。地方なら土地も安く手に入る。最近流行りのキャンプ用に山を購入して、シェルターを設置するというのも一つ手かもしれない。
海外移住も検討
本格的に核戦争に備えるとなると、核戦争後の混乱も考えなければならない。核シェルターだけでは限界があるだろう。そうななると海外移住も一つの選択肢だ。核戦争の被害が少ないと言われているオーストラリアやニュージーランドが定番だが、東南アジアに移住するだけでも核戦争のリスクはかなり避けられるかもしれない。
続く
次回では、2週間核シェルターで過ごした後の核戦争後の世界を夢想してみたい。
より詳しく知りたい方は以下のblogも参考。


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