3月1日にEUのライエン委員長がウクライナ問題に関してEU委員会で重要な演説をした。この演説は必見だ。EUは、プーチンを倒すために戦争も辞さないようだ。
ウクライナの戦いは「自由」と「専制政治」の戦いだ。
演説は、「ヨーロッパに30年ぶりに戦争が戻って来た」という言葉で始まった。その後の内容は驚くべきものだ。今回のウクライナでの戦争は、「自由体制」と「専制体制」との戦いであり、「法の下の支配」と「むき出しの暴力による支配」の戦いだと定義した。要は「善と悪の戦い」「光の勢力と闇の勢力の戦い」ということだ。これは、今回のウクライナ戦争はただの地域紛争ではなく、自由のための「宗教戦争」と言うことを意味している。つまり妥協はない!
いかなる犠牲も辞さない覚悟
その後、ライエン委員長は演説の中で、自由を守るためには「いかなる犠牲も厭わない」「ヨーロッパの人たちは、その犠牲を負う覚悟がある」と発言した。いかなる犠牲も辞さないと言うことは、経済的な犠牲だけではなく人命の犠牲も辞さないという覚悟を示した格好だ。要は「金」だけではなく「命を懸けて戦う」ということだ。要は「ガチ」ということだ。
自由はプライスレス、ウクライナで栄光あれ!
演説の最後は以下のフレーズで締めくくった
「自由はプライスレス」
「ヨーロッパに栄光あれ。」
「自由で独立したウクライナに栄光あれ。」
「我々は貴方たちと共にある。ウクライナに栄光あれ。」
最後の言葉はウクライナ語で絶叫口調だった。
プライスレスというと某クレジットカード会社のCMを思い出す人も多いかもしれないが、「命の犠牲も辞さない」という意味だ。
ウクライナ戦争は「現代の十字軍」になってしまった。
この力強い演説をしたライエン委員長とはどんな人だろうか。ドイツのメルケル政権で大出世したドイツを代表する女性政治家だ。CDUの党員で国防相も務めている。元々はドイツ北西部のニーダー・ザクセン州の首相を務めていた。政治家になる前は、産婦人科の医師で7人の子供がいる。
一見すると最近流行りの唯のママさんエリート政治家に見えるかもしれないが、注目点はその家系だ。ライエン委員長の父親は、EUの前進のEECの有力政治家で同じくザクセン州の首相を務めていたエルンスト・アルブレヒトだ。そして、このアルブレヒト氏の家系は、神聖ローマ帝国のハノーバー選帝侯の家系に連なる。またアルブレヒト氏の家系には、アメリカ南部のプランテーションを経営していたイギリス貴族の血筋も含まれるようだ。要は、がちがちのヨーロッパ貴族の家系ということだ。EUが発足した当初から神聖ローマ帝国の復活という話は出ていたが、このライエン氏の出自をみると、正にキリスト教文明を代表する神聖ローマ帝国の正当な末柄だ。
そして、今回の演説の内容ももう一度見直すと気付くはずだ。今回のロシアによるウクライナ侵攻に対するヨーロッパの対応は、正に「現代の十字軍」なのだ。宗教戦争、文明間の戦いになってきている。中途半端な妥協はあり得ないだろう。プーチンを破滅させるまで止めるつもりはないということだ。如何なる犠牲を払ってもだ。なぜなら「自由はプライスレス」だからだ。
日本人は認識を改めた方がいい
殆どの日本人にとって、今のところ今回のロシアによるウクライナ侵攻は、遠いヨーロッパの出来事だろう。だが、この演説を聞くにつけ、ウクライナ戦争は、「西洋キリスト教文明」対「プーチンの専制独裁政治」の戦いになってきている。中途半端な妥協はあり得ないだろう。どちらかが破滅するまで続く。場合によっては核戦争も辞さない覚悟かもしれない。もしただの地域紛争という見方をしているなら改めるべきと感じた。
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