2022年が明けてから株式市場が急落している。既にNYダウとNasdaqとも高値から10%程度下落しており、上昇相場は終焉に。これ以上下落が続くようだと、弱気相場入りする可能性も指摘され始めている。コロナ下で投資を始めて間もない投資ビギナーの人たちにとっては、予想外の急落でパニックに陥っている人も多いだろう。
と言うことで、株価急落の時の気休めに読む話。
株価の急落はよくある話。
直近の暴落であるリーマンショックは、2008年だから、それからもう13年たっていることになる。リーマンショックの時は小学生で、最近投資を始めた20代の人たちにとっては、初めての急落でパニックに陥っている人も多いだろう。
だが長い株式の歴史を紐解けば、この程度の急落はよくある事だ。最近だとリーマンショック以外でも、2011年頃にギリシャ危機が起きている。さらにさかのぼれば、2001年から始まったITバブル崩壊、1997年~98年にあったアジア通貨危機からロシアデフォルト。さらに1990年代にあった日本のバブル崩壊など、だいたい10年おきに大きな暴落が発生していることが分かるはずだ。
と言うことで10%程度の急落は日常茶飯事ということになる。
この程度の下落で狼狽するようなら、「投資は止めておいた方がいい」。
20%程度の市場の下落は日常
ちなみに株式投資の初心者には、良く分かっていない人も多いようだが、株式市場の年間の変動率の平均は20%~25&程度。今回の10%程度の価格変動はよくある話である。
暴落の際は、半値も有り得る
また、10年に一度程度起きる暴落では、株価が半値以下の下落することもよくある話だ。今回の下落相場がどこまで行くか分からないが、この程度の下げは、最初から織り込んでおいたほうがいいだろう。
バブル崩壊では、7割下落も
本当のバブル崩壊となると、この下落率が7割を超えることもある。相場の格言に「半値八掛け二割引」というのがあるが、50%×80%×80%なので「32%」になる。つまり約7割下落するということだ。この格言は何の根拠もないのだが、日本のバブル崩壊や、ITバブル崩壊では、高値から8割近く下落しているので、当たらずとも遠からず。
回復には20年以上かかることもある
本当のバブル崩壊が発生した場合には、元のレベルを取り戻すのに20年以上かかる場合もある。1929年に大暴落が始まったNYダウ平均が、元の高値を抜いたのは、20年以上経った1950年代に入ってからだ。またバブル崩壊後の日経平均株価に至っては、30年以上たっても高値を抜けていない。一旦バブル崩壊の大暴落に見舞われた市場は20年回復しないこともある。
コロナバブルで話題のAppleやGoogle,AmazonなどのIT株も過去の株価を見れば一目瞭然だが、2001年のITバブルの高値を抜いたのは、つい最近の話だ。10年以上低迷相場が続いていた。
長期金利の上昇を甘く見ない方がいい
ちなみに今回の株価の下落は、長期金利の上昇が一つのきっかけになっている。過去の相場を紐解くと、長期金利が上昇した場合には、株価はほぼ例外なく下落しているので、甘く見ない方がいい。
特に今回の長期金利の上昇は、1970年代以来のインフレ率の上昇を背景としており、過去30年以上続いた低インフレ、低金利の好環境が終焉した可能性が高い。そうなると、世界的な低金利とデフレを背景に上昇してきた流行りのグロース株全体が大崩壊する可能性もある。逆に低迷を続けていた重厚長大産業や資源株など旧態依然とした大企業の株価が上昇するなど、市場構造が劇的に変化する可能性も視野に知れておきたい。
株価が7%上昇するというのは、あくまで平均の話
最近流行りの米国株投資では、「株式は平均で年7%上昇するので、持ち続ければ問題ない」と言う話をよく耳にする。ただこれは、あくまで長期での「平均」の話だ。年間では倍に上昇したり、場合によっては、半値以下に下落することもよくある。あくまで「長期での平均」という話だ。
流行りの積立投資でも、この乱高下に耐えることが出来る投資家だけが、最終的に果実を受け取ることが出来る、というだけの話。最近投資を始めたばかりのビギナーの中には、この内容がよく理解できていない人も多いはずだ。ただ積み立てて投資をしていれば、「毎年確実に7%以上上昇する」と勘違いしている人も多いのではないだろうか。
相場は誰も予想できない
マスコミに登場する経済評論家やアナリストは、今回も、もっともらしい話で市場の下落を解説するだろうが、しょせん後付けにすぎない。だれも相場の転換点を「継続して」予想することは出来ない。たまたま今回の下落を当てた人もいるだろうが、それを「長期に渡って続けることは出来ない」。
心配で寝られないのならリスク取りすぎ
最近投資を始めた人の中には、「米国株一本」という人も多いようだ。もちろんこの投資方針を否定するつもりはないが、結局多くの人が下落相場で投資を継続できずに、狼狽して撤退することに。
結局、自分がどこまで損失に耐えられるかとうのは、個々の投資家が自ら判断することだ。そして各自のリスク許容度に応じて、ポートフォリオを組み分散投資をしながら投資を継続できた者だけが、最終的に大きなリターンを得ることが出来る。
とは言っても、多くの投資初心者は自分のリスク許容度もポートフォリオの組み方もわからない人も多いかもしれない。一つの目安としてよく言われるのが「相場が心配で夜寝られない」場合は、リスクを取りすぎていると言うもの。もし寝られないのなら、安心して寝られる範囲にポジションを抑えた方がイイかもしれない。
とは言っても株式投資は有意義
なんだか散々に悲観的なことばかり書いてしまったが、個人的には「株式投資は一番有利な投資」という考えは変わっていない。今の社会や経済が続く限り株式会社が無くなることはまずないだろう。そして株式会社が存続する限り、株式投資も有利な投資として続くだろう。なんでもそうだが、継続できた者だけが、最後の果実を手にすることが出来る。
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