スキップしてメイン コンテンツに移動

どうやらコロナバブル相場が始まったらしい(その3)・・・バブル前のプチパニ ック相場?

一月ほど前に「コロナスーパーバブル相場」に関する記事を書いた。過去の「バブル」発生前には、必ず「危機」や「パニック」が発生しているというもの。どうやらそれが起き始めたみたい。

ワクチン接種ーー>インフレ懸念で株価急落

2月25日に米国市場での長期金利が急騰(債券価格は下落)を受けて、2月26日の日経平均株価は「1000円以上」の急落となった。今回の急落の要因をもっともらしく並べると以下のような感じ。

ワクチン接種が予想以上に進んでいる

今回の急落は「ワクチン」の接種が予想を上回るペースで進み、また「ワクチン」の効果が相当あるとの観測が引き金になったっぽい。また一部では、ワクチン接種が進み、元の日常生活が戻ってくると、世界中でロックダウンで押さえつけられた「潜在需要が爆発」し、供給不足から「予想を上回るインフレ」が発生するとの懸念も出てきていた。

米下院が200兆円の経済対策を可決

また、タイミングとしては「米下院が200兆円にものぼるコロナ対応の追加経済対策」を可決したタイミングでもある。巨額の財政支出が、債券市場を震え上がらせ、「債券自警団」が久々に登場したらしい。

J&Jの一回接種ワクチンも登場

急落があるとしても「今年度後半」を予想して売る投資家が多かったと思う。そう考えると、今回の金利急騰と株価急落は、予想より早いイメージがある。それだけ「ワクチンの効き」がイイのかもしれない。特にジョンソンエンドジョンソンが開発したワクチンは、接種が「一回」で済み、また通常の冷凍庫で保存可能だそう。そうなると、元の日常生活に戻るタイミングが意外に早いと市場が察知したのかもしれない。

中国陰謀説も

もう一つ、このタイミングで米長期金利が急上昇した原因を「中国陰謀説」に求める向きもある。中国は、言わずと知れた「米国債」の最大の保有国。そして、バイデン新政権がつい先日、中国にたいして引続き厳しい姿勢で臨むことを明らかにした直後に、今回の長期金利急騰が起きている。特にレアアースや半導体などの戦略物資に関する以下の法案に署名したタイミングで今回の米金利が急騰したのは、確かに興味深い。

早期の引き締めは無理

結論から先に書くと「早期の金融引き締め」は無理だろう。すでに各国の中央銀行は「ルビコン川」を渡ってしまっている。もしここで金融引き締めに動けば、各国の国債価格が急落して利払い費の急増から財政破綻に瀕する国が続出するリスクがある。少なくとも景気回復が確実になり、財政赤字の削減目途がある程度見えるまでは、現在の超低金利を続けなくてはならい。

次のスーパーバブルは、財政破綻によるインフレ懸念が原因か

今回のコロナ下でのスーパーバブルは、今までの「バブル」とは様相が異なる点が一つある。それは、各国政府が「弾を打ち尽くしている」という点。金利はどこの国も「ゼロかマイナス」。その上、渋ちんのドイツまで巨額の財政赤字を背負い込むことになった。

そうなると、インフレ懸念と長期金利急上昇により、株価やその他の資産価格が急落した場合、追加金融緩和や財政支出などによる対応は「火に油を注ぐ」結果になりかねない。

とは言え、財政の引き締めは、株価の更なる急落を招くリスクが高く、要は「身動きが取れなくなる」可能性が高い。

引き金を引くのはEUか中国?

問題はどこが引き金を引くかだが、一番可能性が高いのはEUの内部対立。要はドイツとフランスの対立の可能性が高いと予想している。特にドイツでは、女帝「メルケル」の退任が予定されている。新政権がどうなるかにもよるが、巨額の財政赤字と金融緩和の出口を巡って「独仏戦争」が起き、これが金融市場を揺さぶるというシナリオ。

または米中対立により、中国の米国債大量売却、米中金融戦争勃発の可能性もあるかもしれない。

小池総理誕生もリスク要因

ただ、もう一つ気になるのが、わが国「日本」。こちらも年内に選挙が予定されている。一部では、小池東京都知事の衆議院選への出馬、ひいては、「初の女性総理誕生」を予想する向きもある。女性総理となると「鉄の女サッチャー」を思い浮かべるが、小池東京都知事がもし総理大臣になった場合には、その政策は真逆の「大盤振る舞いのポピュリスト」政権になる可能性が高いだろう。そうなると20年間保ち続けてきた「円の信用」が、とうとう揺らぐ局面が来るかもしれない

最終的には各国協調しての富裕層課税も

もう一つ将来に向けてイメージしているるのが、「各国協調の富裕層向け課税」。一種の社会主義政策だが、一国で実施しようとすると市場からしっぺ返しを受ける(資産逃避、通貨暴落など)。ということで、今回は米国が主導する形で、一種の資産課税が導入されることになるかもしれない。とは言ってもまだだいぶ先の話になるだろう。

急落しても淡々と積立投資継続と定期的なリバランス

ということで、次に予想されるスーパーバブルは、「インフレ懸念による長期金利急上昇、各国の財政破綻懸念、量的緩和による通貨の信任崩壊」のトリプルコンボによる「資産価格の急上昇」というシナリオを描いている。まあ、やることは一緒で、積立投資の継続、定期的なリバランスなので個人的には特に影響はない。

コメント

このブログの人気の投稿

【台湾有事に本気で備える】・・・その(2)台湾有事の現実的なシナリオ

ウクライナ戦争の勃発以来、軍事力を使った国境や領土の変更の現実性が改めて認識され、日本でも台湾有事の可能性が話題に上ることが多くなっている。 情勢の緊迫化を受けて日本政府も防衛費の倍増方針を表明した。 台湾有事の可能性が高まってきているのは間違いないようだ。 そこで今回は将来発生するかもしれない台湾有事で、実際に何が起きるか現実的なシナリオを紹介してみたい。 予想されている軍事的なシナリオ ハイブリッド戦争 まず最初に起きることが予想されているのが、 大規模サイバー戦争を含む、所謂「ハイブリッド戦争」 だ。電力や通信、交通などの各種重要インフラに対して大規模なサイバー攻撃が行われる。このサイバー攻撃には、金融機関へのハッキングなども当然含まれる。 また各種フェイクニュースをSNSなどにバラまくことで、政治的な混乱を狙った攻撃も実施されるだろう。 スマホなどが一時的にでも利用できなくなり、○○ペイなどのキャッシュレス決済が止まっただけで、経済には甚大な損害が出るだろう。 更に台湾と世界を結ぶ海底光ファイバーケーブルが遮断されることも想定されている。そうなると台湾と世界の通信は衛星通信のみになり大幅に制限されるだろう。 台湾海上封鎖 次の段階で予想されているのが、台湾の海上封鎖だ。日本と同じ島国の台湾は、海外からの輸入に依存している。中国が台湾周辺の海上封鎖を実施し、船舶や航空機の運航を妨害しただけで、台湾は、食料や原油などの物資不足に陥り大混乱になるだろう。 同時に中国と台湾の間の台湾海峡も完全封鎖されるだろう。民間船舶や航空機の立ち入りは完全に止められるか、中国による臨検が行われるようになるだろう。 ミサイル攻撃 次に予想されるのが大規模なミサイル攻撃だ。 台湾のレーダーなどの防空システムや発電所などのインフラに大規模なミサイル攻撃 が実施される可能性が高い。台湾側も防空体制は取っているが、数百発のミサイルによる同時攻撃が行われた場合には、既存の防空システムだけでは防ぎきれないだろう。 この攻撃の際には、従来のミサイルだけでなく、 大量のドローンを使った所謂「飽和攻撃」や「スウォーム攻撃」 が行われる可能性も高い。今のところ、この大量のドローンを使った攻撃を効果的に防ぐ方法は開発されていない。相当な損害が出て一般市民の生活が困難になるだろう。 直接上陸作戦 台湾の防...

最強クリスマス寒波は、暖房なしで、これで乗り切る・・・車の立ち往生対策にも

FIRE・セミリタイア民はどうしても家でパソコンを使って過ごすことが多くなる。また、最近はだいぶ減ったかもしれないが、リモートワークの人も多いだろう。 そうなると厄介なのが冬の寒さ。パソコンに向かっていると、足や背中が冷えてくる。特に今年はインフレで電気代やガス代が、爆上がり中。 ということで、今回はFIRE・セミリタイア民のみならず、リモートワーク民向けに、冬の省エネ防寒対策を紹介してみたい。 私は暖房なしで過ごしてます 今年も大分寒くなって来た。 そんな寒い中、私はここ数年、日中「暖房なし」で過ごしている。その時使うのが以下の三種の神器だ。 動ける寝袋で暖房要らず 私は節電も兼ねて、着ぐるみ型寝袋を愛用している。以下のようなタイプのものだ。これを着ていると暖房なし、部屋の温度が10℃以下でも温かい。ほぼ暖房なしで過ごしている。 今回のクリスマス寒波では、新潟などで車の立ち往生が頻発しているようだ。エンジンを付けっぱなしにして、一酸化炭素中毒なども起きている様子。そんな時、この着ぐるみ型の寝袋があれば、エンジンを切っても何とか乗り切れるだろう。 【立ち往生したときには】 県内では断続的に雪が降り、路面状況が悪くなっています。 立ち往生したときは 車のマフラー付近をこまめに除雪。 できれば防寒具を着てエンジンもOFFに。 身動きがとれない場合は「道路緊急ダイヤル」#9910 に連絡。 #nhk_video_toyama https://t.co/n7jRGpN6Ez pic.twitter.com/WdVAEl9il2 — NHKとやま (@nhk_toyama) December 23, 2022 基本は足冷え対策 デスクワークの冷え対策の基本は、足を温めることにつきる。安いホットウォーマーで十分温かくなる。逆に頭を温めると眠くなる。 家事の際には歩けるタイプ 家事などで歩き回ることが多い場合には、歩ける靴タイプがお勧め。私も愛用している 背中が冷える場合 人によっては背中やお腹が冷える人も居るかも知れない。そんな時は、バイクのツーリング用に販売されている電熱ベストがお勧め。最近の製品はモバイルバッテリーを接続して使うタイプが中心。着ぐるみ型の寝袋と併用すると、低い温度設定でも十分温かい。 室内テントも 更に室内にテントを張ってしまうとういのも有効だ...

2022年相場の回顧・・・意外に常識の範囲だった

2022年も年末が迫って来た。ということで、月並みながら今年の相場の回顧をしてみたい。 結論から先に言うと 「常識の範囲内」 と言うことになる。 FRBの利上げで株価下落 今年の相場の流れを決めたのは言わずもなく「FRBの利上げ」だろう。既に2021年の半ばから 、アメリカでは強い物価上昇が始まっていた 。そして、そして年明けに勃発したロシアによるウクライナ侵攻で、世界的な物価上昇が決定的となった。 40年ぶりの10%近い物価上昇を受けて、3月からfRBが、 事前の予告通り「連続利上げ」に踏み切った 。 あとはご存じの通りで、それまでコロナ禍を物ともせず「爆上がり」していた米株を中心に、株式市場が総崩れの展開となった。また、通常は株価と逆相関になると言われていた債券も大暴落。ほとんど全てのアセットクラスが下落(暴落)する展開となった。 GAFA大暴落でレバナス爆死 FRBの利上げに伴い、これも教科書通りに、 ハイパーグロスのGAFA株が暴落 した。これも「極めて教科書通り」の展開だった。 金利が上がれば、株価の割引現在価値は大幅に下がる。 特に将来の成長期待で買われているNasdaq株は当然のことながら大きく下落する。まさに 投資の教科書の1ページ目に書かれている内容だ 。 これに伴いコロナバブル以来、SNSなどで持て囃されていた「レバナス」などのレバレッジETFは、軒並み爆死することになった。またカリスマファンドマネージャーに率いられ、 テスラ株への収集投資で知られるアークインベストメントなどのファンドも軒並み暴落した。 カリスマは唯の バブルのあだ花のピエロ であることが判明した。これも過去のバブル相場では、良くある話だ。 日銀指値オペで超円安相場 このFRBの連続利上げにも拘わらず、我が日本銀行は黒田総裁の指揮の元、 異例の「連続指値オペ」を実施し、超円安が確定的となった。 年初115円台だったドル円相場は、みるみる円安方向に進み、一時は、30年ぶりの150円越えとなった。 その後は、秋以降にアメリカのインフレ鈍化の兆しが出てきたことから、FRBの金融引締め打ち止め観測が出始め、ドル円相場も10円以上急落する展開となった。 暗号資産のFTXが破綻 年後半で話題になったことの一つに、暗号資産取引所のFTXが破綻したことがある。このFTX、暗号資産業界では後発なが...