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日本学術会議の問題は一種の「踏絵」・・・菅総理の罠だよ

日本学術会議の人選を菅総理が一部拒否したことが問題になっています。「学問の自由の侵害だ」とか「過去の内閣による国会答弁と整合性がない」などと言われています。しかし、私はこの問題は、「菅総理が仕掛けた罠」だと思います。

ある大企業での改革の経験

以下は、以前破綻したある大企業の友人に聞いた話です。その企業は、実質破綻状態になり多額の公的資金を注入されました。経営陣は全て退陣、外部から新たな経営陣が乗り込んできました。大企業で働いたことのある人は誰でもご存じだと思いますが、大企業を改革するのは、ものすご~く大変な仕事です。社内には利害関係が錯綜しており、素人だとどこから手を付けていいかわからないと思います。破綻した企業ですから改革は当然必要なわけですが、実際に実行しようとなると、皆、総論賛成各論反対で、まったく仕事が進みません。

子会社の改革から手を付ける

その大企業で、新しい経営陣が手を付けたのが「子会社を切る事」でした。その大企業には、ご多分に漏れず何百社もの子会社、孫会社がありました。そして子会社には、それこそ何百人どころが何千人ものOBが天下りしていました。当然ながら、それらの子会社は、親会社から安定的に仕事を受注しています。そして天下りしたOB達は、多額の給与や役員報酬、退職金を得ていました。

新しく乗り込んできた経営者たちは、その子会社、孫会社を本当に必要なものを除き、全部「ぶった切った」そうです。当然、社内はパニック状態。部長以上の人間は、当然のことながら退任した後に子会社に天下りすることが当然と思っています。天下りしたOB達も自分たちは「特権階級」で、仕事をしなくても多額の報酬をもらい続けられるだろうと考えていました。ただ本社にいる幹部たちには直ぐには影響は及びません。ここが肝で、改革に真剣で直ぐにでも子会社を切るべきだと賛同する幹部と、子会社に居る有力OBの意を受けた反対する幹部、そして様子見を決め込む幹部に分かれたそうです。

新経営陣の狙いは、一種のショック療法で、改革に賛成する人間と反対する人間を炙り出すことにあったようです。要は「踏み絵」です。ほとんどの幹部社員は、新経営陣の打ち出す改革案にたいして「表面的には賛成」していましたが、かなりの幹部が「面従腹背」で、自分の利権は守ろうとします。本当に改革に賛成で信頼できる幹部社員を見極めるのに「このショック療法」を利用したようです。

その後、その破綻した大企業では、守旧派の幹部社員の大幅な整理が行われたそうです。また人事の若返りが実行されて、改革に真剣で前向きな若手の幹部社員への大抜擢が行われたそうです。その後、その企業では大改革が成果を収めて、再上場をはたしています。

学術会議の人選問題は、菅総理の仕掛けたトラップ

今回の日本学術会議の人選をめぐる問題は、菅総理が仕掛けた一種のトラップだと思います。菅総理はどうも本当に改革を実行するようです。既得権益を打破するためには、本当に改革に賛成な人間(政党、官僚、マスコミなど)を見極める必要があります。ほとんどの人間は、既得権益にからめとられていて実際には改革は行われません。それは過去数十年に渡って日本政府が「改革を唱えながら、実際には全く進んでいない」のを見れば明らかです。「面従腹背」の人間を炙り出す必要があるのです。そういう意味から、今回の日本学術会議に関する話題は、「菅総理が仕掛けたトラップ」だと思います。

毛沢東の「百花斉放百家争鳴」

この手法は、古くは中国共産党の毛沢東が多用した手法で「百花斉放百家争鳴」が有名です。毛沢東は1950年代に中国国内に自由化の雰囲気が広がると、全共産党員のみならず、特に学者やマスコミに政府批判を奨励しました。言論が自由化され、政府批判が許されるとの雰囲気が広がり、中国全土の大学やマスコミを中心に政府や共産党を批判する動きが広がりました。

ところが、これは実は毛沢東の罠だったのです。毛沢東は、この改革運動のさなかに、密かに公安などのスパイを使って、反政府、反共産党的な言動をする人間をチェックしていました。そして毛沢東は。その後一転、「反右派闘争」という引き締めに転じたのです。チェックされていた「自由主義者」たちは、軒並み拘束逮捕される事になりました。

菅総理は、本当に既得権益打破をするみたいだ

以上のように、今回の日本学術会議の人事問題は、菅総理が仕掛けた「罠」だと思います。そういう意味で、だしに使われた「日本学術会議」の皆さんには、お気の毒ですとしか言えません。多分一番弱そうな所を狙ったのでしょう。菅総理は、この罠を通じて、自分に忠誠心のある人間(組織)を識別するつもりだと思います。同じような例としては、小泉政権の時の「郵政解散」と「刺客」があります。小泉政権の場合は、ある種のパフォーマンスで自分の個人的人気を高めて政策を実行しようとしました。こんな手法を使うこと自体、日本の政治(特に自民党)では異例のことですが、今回の動きを見ている限り、菅総理は本当に既得権益の打破を実行するみたいですね。

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