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祝!安倍総理セミリタイアラーの仲間入り・・・安倍政権の通信簿を付けてみた

昨日、8月28日の記者会見で安倍総理が健康問題からの辞任を発表した。まずは7年8ヵ月の長きにわたるお勤めご苦労様と申し上げたい。ということで僭越ながら、安倍政権8年間の通信簿を付けてみた。

そして、安倍首相が近く「実質セミリタイアラー」になることにお祝い申し上げたい(国会議員はまだ辞めないらしいけどね)。今後は、周りを気にせずに、一人の自由人として、好きなことをやってほしい。ストレスがなくなれば病気も少しはよくなる事でしょう。

安倍政権の通信簿

取り合えず国民の一人として、8年近くに渡った安倍政権の通信簿を付けてみたい

経済政策・・・△

2回の消費税増税・・・◎

最終的に残ったのは、「2回の消費税増税」。当初はアベノミクスで2%の物価上昇率を目指すとか構造改革とか言っていたが、結果的に残ったのは、消費税増税。しかも2回。増税の賛否はさておき、これは相当に凄いこと。なにしろ過去50年開で、消費税増税を成し遂げた首相は、たったの2人。最初に一般売上税を導入しようとした大平首相は選挙中に心臓発作で急逝。DAIGOのお爺さんの竹下首相は消費税導入で退陣。国民福祉税の細川内閣は瓦解。5%の利上げに成功した橋本内閣も選挙で惨敗して退陣、と死屍累々である。あの国民的人気を誇った小泉首相でさえ、ただの一回の利上げも出来なかった。その利上げを2回も成し遂げたのだから、「歴史に残る偉大な宰相」と言って過言ではない。少なくともこの利上げによる税収(約10兆円)で、あと10年ぐらいは財政が何とか持つ(かもしれない)。

アベノミクス・・・×

日銀のQQEで始まった「アベノミクス」。個人的には株価が上昇して「セミリタイア時期を前倒し」という個人的な恩恵はあったものの、実質的には「失敗」と言わざるを得ない。2%の物価目標は未達。GDPも殆ど成長せず。生産性も伸びなかった。失業率は低下したが、これは、「高齢化による人手不足」で説明がつく。

規制緩和による成長戦略に関しても、結局のところ役人達が、規制緩和と称して、意味不明の「官民ファンド」を粗製乱造。ファンドを通じて「税金を剽窃する仕組み」が新たに出来ただけだった。そしてそれに民間企業が群がると言う、当初の目的の「生産性」を高めて日本の国力を増進するという目的とはかけ離れたものに。

特に驚きなのが、官邸が官僚の人事権を握り、「国会で絶対多数」を得たにも拘わらず、「規制緩和」を殆ど実行できなかったこと。ここから分かることは、今後の総理が誰になろうとも、多分「構造改革」は無理と言うこと。今の日本が抱えている様々な「構造問題」は、今後も解決されずに先送り。

内政面・・・△

高等学校無償化とか一億総活躍社会とか色々やってたが、今一つ。面白いのが、結論から言うとリベラルな政治だったと言うこと。

少子高齢化対策・・・×

実は、憲法改正よりも、コロナ対策よりも、国政で一番重要な問題の少子高齢化対策。特に「少子化対策」については、まさに「国難」と言える状況だが、抜本的な対策は、結局行われなかった。保育園の増加とか高等学校無償化などは行われたものの、少子化の勢いは止まらず、出生数が100万人割れどころか、2019年には、86万人と90万人われまで悪化してしまった。

安保法制と憲法改正・・・〇

長年の懸案だった「集団安全保障法制」を実現したことは大きな成果。ただし憲法改正までには、たどり着けなかった。国会で与党が三分の二以上の絶対多数を握ったにも関わらずである。これは実は実質的に戦後初の成果。にもかかわらず、その入り口に立つことも出来なかった。今後も「憲法改正」は無理だろう。

コロナ対策・・・△

政権最後に起こった、このコロナ。これは、ある意味で事故なのでしょうがないが、対応があまりにもお粗末だった。感染症対策は、以前からその必要性が唱えられていたが、何も実現していなかった。ましてや、東京オリンピックを控え、世界中から人が押し寄せる中でも、なんの準備もされていなかったことが露呈。総理云々よりも、ダイヤモンドプリンセス号への対応に代表される官僚の先を見越す能力の低下は、衝撃的だった。また、もの造り大国を標榜していた日本で「たかがマスク」が不足したのも驚きの事実。ITの活用も一向に進まず、改めて日本の国力の衰えを実感させられた

外交面・・・〇

当初はオバマ大統領とあまり上手くいかなかったが、トランプ大統領を取り込んだのは◎。世界は米中蜜月から米中衝突に向かう中、日本としては比較的うまく立ち回った。北方領土と拉致問題の解決が出来なかったのは残念だが、これは誰がやっても困難。今後ベルリンの壁崩壊級の国際的な大変動が起こって、在日米軍が撤退でもして、更にその時に政府が上手く立ち回って初めて実現可能なこと。

オリンピック・・・〇

東京オリンピックは、コロナの影響で残念ながら延期となってしまった。オリンピック開催自体への賛否はさておき、誘致成功で当時沈滞気味だった国内のムードが一気に明るくなったのは事実。また、オリンピックに向けたインフラ整備で、東京がリニューアルされた。このインフラ整備の成果は、今後30年ぐらいは東京の国際的な競争力を保つのに役立つだろう。

その他・・・スキャンダルなど

マスコミでは、安倍政権の評価として真っ先に「モリカケ」問題や「桜を見る会」が取り上げられるかもしれない。ただ、世間をある程度知っている身からすると、よくある話で、「どうでもいい問題」。逆に8年近く総理大臣をやって、この程度の問題しか出なかったのが不思議なくらい。ロッキードの田中角栄とかダグラスの中曽根さんとか、リクルート事件とかと比べると、スキャンダルの規模が三桁ぐらいちっちゃい。元々育ちのいい安倍首相、シャカリキになって金集めする必要もなく、スキャンダル自体がほぼなかったに近いと。

結論・・・〇

結論としては、〇とした。五段階評価としては「4」ぐらいか。当初の「高揚感」とは違い、結果としては結構地味な成果。東日本大震災と福島第一原発の事故の混乱を鎮め、国内を安定させたことは、大いに評価できる。ただし国民の多くが期待した未来に向けた成果というと、正直「今一つ」。特に政権後半は、「先送り」と「現状維持」が目立つようになってしまった。これは、安倍さんの責任というより「多くの国民が大きな変化を望まなかった」ということだと思う。

最後は、構造問題が限界を迎え「破断界」に

少子高齢化に代表される「構造問題」が先送りされた結果、最終的には、近い将来「構造問題が顕在化」して「破断界」を迎えることになるだろう。「破断界」とは、元々は製造業などで使われる言葉。金属などの材料に力を加えていくと、最初は「しなって」徐々に曲がっていくが、最後は「バキッ」と割れる。今後も日本社会は、様々な構造問題を先送りにしたままで進み、ある日突然「バキッ」を割れる日が訪れるかもしれない。

出来る対策は個人でしておこう

約8年に渡る安倍政権が終焉を迎えてたことで、今後、ある程度の混乱は避けられない。また長期的に見た場合でも、構造問題の結局先送りが目立った。今後の混乱に備えて「自助努力による準備」を進めよう。今回の新型コロナウィルスでもわかったことだが、本当の危機に際しては、国家や政府は迅速に対応できない。自分や家族を守るために、事前の対策と準備は、忘れずに。

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