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新社会人に贈るお金の話・・・その2.生命保険には要注意

bBearさんによる写真ACからの写真

新社会人の皆さん社会人デビューおめでとう。
シリーズもので新社会の皆さん向けにお金にまつわる注意点のお話です。
今回は、人生で2番目に高い買い物と言われる「生命保険」のお話です。

勧められて何となく加入は、「厳禁」

皆さんが新生活をスタートすると同時に待ち受けている罠の一つが、なんと「生命保険」です。
会社によっては、入社直後の研修に、いきなり生保のおばちゃんが乱入してくる場合もあるみたいです。または、新しい職場に配属されると同時に待ち構えていることも。
この時ほとんどの人はセールスのおばちゃんに勧められるままに加入してしまうことが多い様ですが、これは「厳禁」です。

そもそも人はそう簡単には死なない・・・むしろ必要なのは「預金」

生命保険に入る前に下のリンクを見てください。これは「生命保険文化センター」が発表している「年齢別の死亡率」のデーターです。男女別に年齢ごとの1000人当たりの死亡率が載っています。このデーターを見ると日本では「人は殆ど死なない」ということがわかると思います。例えば30歳では「0.55人」、40歳でも「0.94人」になっています。
次のリンクは、厚生労働省が発表している年齢別の「死亡原因」のデーターです。20代から30代の死因の第一位は、なんと「自殺」で半分近くを占めています。
日本のような、豊かで安全な先進国では、人はそう簡単には死なないのです。しかも一番の死因が「自殺」ということは、ほとんど「お金」にまつわる問題が要因だと思われます。
つまり、必要なのは「生命保険」ではなく「預金」というとこになります。

人生で二番目に高い買い物

もう一つ重要な点は、生命保険は毎月長期間にわたって保険料の支払いが継続するということです。現在終身保険(保障が生涯続く)で保険金1000万円、保険料を60歳まで払込むタイプだと月々の保険料は、ネット保険でも1万円を越えます(大手生保だと2万円近い場合も)。仮に月1万円としても年12万円、これを25歳から60歳まで35年間支払い続けると単純計算で420万円にもなります。もし保険金の額を3000万円程度まで増額すると単純計算で保険料の総額は軽く1000万円を越えてしまいます。田舎だと「家一軒」です。
殆どの人は、月々の保険料と保険金額しか見ていませんので、一生でどれぐらい保険料にお金を支払うかあまり考えていないようです。

(大手)生命保険はボッタくり・・・保険料は各社一緒

 実は生命保険の保険料ってどこの会社も一緒だってご存じでした。生命保険の保険料は、基本的に将来の死亡者数を推計した「簡易生命表」というものを基に計算されています。この数字自体は、生保各社とも基本的に共通です(「純保険料」という)。ここに将来の配当や「各社の経費」を加算したもの(「付加保険料」という)が、みなさんが支払う保険料となります。
 問題は、この「純保険料」の金額。実は長年生命保険各社は、この「純保険料」の金額を秘密にしてきました。ところが10年ほど前にネット生保の「ライフネット生命」が、この「純保険料」を暴露してしまいました。驚いたことに大手生保各社は、純保険料の倍額近い保険料を徴収していたことが暴露されてしまいました。よくよく考えると大手生保ってものすごく給料高いですよね。あの高給は、実は皆さんの保険料から出ていたんですよ。これ以降経費を格安に抑えたネット生保が次々に誕生したことで保険料がだいぶ透明になりましたが、大手生保はいまだに高い保険料を徴収し続けています。

低金利だと早く生保に加入するメリットはない

生保のセールスレディ―の宣伝の一つに「生保は早く入った方が得」というのがあります。これは、生命保険の保険料が将来の金利を考慮して決められていたからです。金利が高いと同じ保障でも保険料が安くなる場合があります。この金利を予定利率といいます。バブル時代にはこの予定利率が8%近くありました。いまは1%台です。実際、私がバブルの直後に入った生保と同じ内容の保険に今入ろうとすると保険料が3倍近くになります。逆に今は超低金利ですので、焦って生保に入る必要はありません。

住宅ローンがあれば生保は基本不要

結婚したら家族のために生保に加入するという人も多いでしょう。ただ、もしあなたが住宅ローンを組んでいたならば生保は基本不要です。今の住宅ローンには団体信用生命保険という一種の保険が付いています。あなたに、もしものことがあった場合、保険金で住宅ローンが返済されて、住宅が手に入ります。入るとしても当面の生活費をカバーするぐらいで十分でしょう。

国や会社の社会保障で十分

それでも「もしもの時」を考えると不安という方もいるでしょう。でも安心してください。実はサラリーマンや公務員の場合、年金や健康保険でほとんどの不安はカバーされます。皆さんが入社後の研修などで渡された「就業規則」や「社会保障のしおり」のようなパンフレットにちゃんと記載されていますので、今のうちに熟読しましょう。

  • 病気やけがで一時的に働けなくなった・・・健保の傷病手当
  • 病気で一生働けなくなった・・・公的年金の障害年金
  • 病気やけがで高額な医療費がかかった・・・高額療養費制度
  • 通勤途中や仕事で怪我や病気になった・・・労災保険

入った方がいい保険もある・・・普通傷害保険、火災保険

実は、生命保険以上に入っておいたほうがいい保険がいくつかあります。一つ目は「傷害保険「です。通常は「一般障害保険」と呼ばれています。事故などで怪我をした場合に保険料が支払われる障害保険です。特徴は、自分が怪我をした場合に加えて、事故などで他人を負傷させた場合や物を壊してしまった場合にも保険料が支払われることです。最近では、ゴルフなどのスポーツや自転車事故で他人を傷つけてしまい高額の慰謝料を請求される場合も増えています。生命保険以上に加入したほうがイイ保険です。また火災保険も加入をお勧めします。賃貸だと加入していないケースもあるようですが、火災に加えて最近では地震や台風で大きな被害が出ています。加入していないと原則自己負担となりますので、加入をお勧めします。

どうしても生保に入りたいなら・・・都道府県民共済がお勧め

 それでももしもの時のために保険に入ろうと思う方も多いでしょう。その場合は、格安なネット保険か都道府県民共済で十分です。

  • 一般障害保険・・・事故や怪我をした時に保険金が下りる(他人を傷つけてしまった場合も)
  • 火災保険・・・火災以外にも地震や台風、水害対策として
  • 就業不能保険・・・怪我や病気で働けなくなった場合に毎月保険金が支払われる
  • もし生命保険に入るのなら・・・県民共済や全労済などの「共済」がお勧め

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